絵を”観る”のが好きな岸です。
先週末から、名古屋市美術館(市美)で、待ちに待った『20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代 展』が始まりました。この日曜日早速、絵を”描く”のが好きな長男(小3)と一緒に市美まで足を運んできました。展覧会のタイトルどおり、パブロ・ピカソとパウル・クレーの作品を中心に64点が展示されていました。
僕の目当ては、その中で3点だけ展示されていたルネ・マグリットの絵です。まだシュルレアリスムらしい絵を描き始めたばかりの頃のルネ・マグリットとの邂逅に酔いしれました。もちろん、ほかの画家の作品の中にも気に入ったものはありました。長男の方はメモ帳持参で、気に入った絵を見つけては何やらメモをとっていました。盗作しようとしていたわけではありません(笑)。気に入った絵のタイトルと作者名、その絵を観て感じたことを書いているようでした。長男が好きになりメモをとった作品は3点ありました。パブロ・ピカソ1点、パウル・クレー1点、それとマン・レイの1点。見事に僕が気に入った絵とは重なりませんでした。
でも長男の選んだ3点はどれも色使いが巧妙で、好きになったワケも理解できます。中でも、マン・レイの絵の迫力には圧倒される魅力がたしかにありました。実物でしか味わえない、ならではの魅力です。画集に収められた絵を観るのとは明らかに違います。画集の絵はどうしても2次元なので、平板な印象になってしまいます。実物が持つ油絵独特のコテコテ感を味わうことはできません。
と言いつつ、長男にとってはこれが生まれて初めての絵画鑑賞だったため、それを記念して今回の展覧会の画集を購入しました。そこには展覧会の作品がすべて収められています。画集に載った絵を観るときには、実物を観た時に感じたコテコテ感やスケール感が頭の中に蘇ってきますので、何度も楽しめそうです。
絵の魅力は、実に不思議なものです。なぜこれほどまでに魅了され、感動させられてしまうのか。心を打たれる絵に出遭うと、時間を忘れてその、この世に1枚しかない実物の絵の前で立ち尽くしてしまうことがあります。今回も何点か、そんなことがありました。ついついそのキャンバスに絵筆を運んでいる時の作者の手つき、顔つき、その頭の中の思考回路にまで思いを馳せてしまうのです。
絵画鑑賞は、やめられそうにありません。次回は来年1月、愛知県美術館(県美)にアンドリュー・ワイエスの作品が来ることを知り、今から楽しみにしています。
http://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/next_index.html
アンドリュー・ワイエスの絵は写実的で、絵に興味のない人が見ても、きっとその精緻な筆運びに魅せられてしまうのではないかと思います。皆さんも県美に足を運ばれてはいかがでしょう。おっと、その前に市美の方も。
(組織人事コンサルティング事業部 岸 孔司)