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スタッフ日記

感謝と成長と

2011年06月09日 【スタッフ日記】

こんにちは、岸です。

働く日本人の元気を創ることに挑んだ本、『「日本の経営」を創る』(三枝匡・伊丹敬之/著、日本経済新聞出版社)の中で、伊丹教授がこうおっしゃっています。

「人間には向上心があります。」

向上心。
今は向上することより、そっとしておいて欲しいという人も居るかもしれません。が、彼は違います。
彼?インテル・ミラノでプレーする長友佑都選手です。

 


長友選手が書いた自叙伝、
『日本男児』(ポプラ社)を読むと、「成長」の二文字が全編を通して至るところに出てきます。もう1つ、「感謝」という二文字も。

この自叙伝は、長友選手が生まれてからこれまで、サッカーを始めた小学生時代からワールドカップを経てインテルで活躍するようになったつい最近のことまで、年代を区切って書かれています。ここまでのサッカー人生の振り返りのような内容ですが、読むと、彼の途轍もない「成長」へのこだわり(とそのための努力の程)がわかります。あまりにストイックです。とてもじゃないですが、誰にでも真似できることではありません。なるほど、だから今の彼があるんだなと納得させられます。

練習や試合をするたび、小さなことでも課題を見つけて、それを次の成長につなげていく、あるいは大きな目標を掲げ、その達成に向けて今やるべきことを逆算しそれをやり通す、その徹底ぶりは生半可なものではありません。SEAMOの「Continue」という歌を地で行っているような感じです。


働く日本人も、ここまで徹底してストイックに努力し続ければ、明るい展望が拓けてくるのかもしれません。
が、そこまで求めるのはちょっとしんどいかもしれません。少なくとも、今ブームになっているドラッカー熱に浮かされ、ドラッカー本を耽読しながらも、自分の目標管理となると「目標」という二文字を見たり聞いたりするだけで、やる気をなくしてしまうような人には望むべくもありません。(目標管理=MBOの言い出しっぺは、ドラッカー)


本で知る長友選手は、向上心の塊のような人です。でも、彼は書いています。
家族をはじめ関わりを持った周囲の人に対する感謝の気持ちを持ち続けていることが、今の自分の成長につながっている、自分の成長は周りの人々のお陰だと。感謝の心と成長したい心はつながっているのだと。
感謝と成長とが彼のドライブになっているのは、間違いないようです。


一昨日のキリンカップ。日本代表対チェコ代表の試合で、長友のところにボールが行ったときの声援は殊更大きかったそうです。声援を送っていた人の中には、きっとこの本を読んでその熱さに心打たれた人も居たのではないでしょうか。


今、わが家では、その本に長男(小6)がハマッています。長男は、既にサッカー暦7年目。
長友の本から伝わった熱がいつまでも冷めなければ、長男の明るい将来も夢ではないはず、、ですが、
どうなることやら。 せめて、感謝の気持ちを持ち続けられる人であって欲しいと思います。

 
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