私のトリセツカードは、自分を活かし、関係を育て、成長につなげるためのカードです。45枚のカードそれぞれに、仕事をする上で大切なテーマ(項目)と、そのテーマを言葉にしやすくするための問いかけがあります。カード項目と問いかけに沿って整理した内容を「私のトリセツ」としてまとめ、日々の仕事や人間関係づくりに活用していきます。
定価:3,000円(税込3,300円)
開発者メッセージ
私たちが働く職場では、一人ひとりが持っている価値観や想い、仕事への向き合い方が、忙しさや遠慮の中で共有されないまま、心の中にしまわれてしまうことが少なくありません。けれども、そうした言葉にされていない想いこそが、組織をより良くしていくための大切なヒントだと、私たちは考えています。
「私のトリセツカード」と「私のトリセツ」は、自分自身の考え方や働き方を整理して言葉にし、その言葉を手がかりに、自分を活かしながら周囲との関係を育てていくためのメソッドです。上司と部下、同僚同士が、ほんの少しお互いに関心を向け合うだけで、関係の質は驚くほど変わります。その小さな変化の積み重ねが、職場の空気を変え、やがて会社の未来をつくっていくのです。
忙しい日々の中では、自分が何を大切にしているのか、どんな条件で力を発揮しやすいのか、どんなときに負担が増えるのかが曖昧になり、本来の力を出しきれなくなることがあります。けれど、一度立ち止まって自分を言葉にしてみると、自分に合う働き方や周囲との関わり方が少しずつ整っていきます。さらに、その言葉が共有されることで、周囲の理解や協力が得やすくなり、連携もよりスムーズになっていきます。
どうかこのメソッドを、正解探しのためではなく、自分に合った働き方をつくり、互いに支え合える関係を築くための拠り所として活用してください。
私のトリセツカードは、企業で働くすべての方を対象としています。役職や年齢、経験年数を問わず活用できます。
私のトリセツカードには、次のような役割があります。
私のトリセツカードは、次のような特徴を備えています。
私のトリセツカードと「私のトリセツ」は、担っている役割が異なります。
私のトリセツカードは、カードに示された問いかけやトリセツ記載例、書き方や表現のポイントを手がかりに、自分の考え方・感じ方・働き方・関わり方を整理し、言葉にしていくためのツールです。
一方、「私のトリセツ」は、カードを通して整理した内容を、一緒に働く人が参照できる形にまとめた自分自身の取り扱い説明書です。仕事内容やスキルを説明するものではなく、自分がどのように働き、周囲とどのように関わりたいのかを、相手が迷わず理解できるように整理した説明書です。自分自身や環境の変化に合わせて、見直し、更新しながら育てていきます。
ここでは代表的なメリットを「なぜそうなるか(理由)」とセットで整理します。
<個人にとって>
<会社・組織にとって>
①「わかる → 伝わる → 支え合える」を職場で生むこと
私のトリセツカードは、自分自身のことを理解する(わかる) → その内容を言葉にして周囲に伝える(伝わる) → 互いに協力や配慮がしやすくなる(支え合える)という流れが、職場の中で自然に生まれることをねらいとして設計しています。
②自己開示の研究や理論を踏まえた、安心して使える設計
職場で自分のことを伝えるとき、「どこまで話してよいのか分からない」「話して後悔しないか心配」と感じる人は少なくありません。私のトリセツカードは、そうした不安に配慮しながら、自己開示に関する研究や理論を参考に設計されています。その中心にあるのが社会的浸透理論です。この理論では、関係が育つにつれて自己開示が広がる(話題が少しずつ増える)と同時に、深まる(同じ話題でも、少し踏み込んだ内容が伝えられるようになる)と考えます。この考え方をオニオンモデル(玉ねぎモデル)でも説明しています。外側は話しやすく受け止めやすい内容、内側はその人が大切にしていることや少し繊細な内容です。職場では、いきなり内側まで話す必要はありません。外側から始めて、必要に応じて少しずつ内側へ進めばよい、という考え方です。

③ジョハリの窓から見た"共有の整理"
私のトリセツカードは、自分の中では当たり前でも、周囲にはまだ伝わっていない情報に目を向け、それを言葉にして共有していくことを大切にしています。この視点は、ジョハリの窓の考え方とも重なります。ジョハリの窓では、自己理解と相互理解の状態を、開放の窓、盲点の窓、秘密の窓、未知の窓の4つで整理します。私のトリセツカードでは、特に「秘密の窓」、つまり自分は知っているが他人は知らないことを安心して言葉にし、「開放の窓」を少しずつ広げていくことを意図しています。さらに、カードをきっかけに対話やフィードバックが生まれることで、自分では気づいていなかった反応や傾向、つまり「盲点の窓」に気づくきっかけも生まれやすくなります。

④キャリア形成と働き方につながる視点
私のトリセツカードで扱う項目は、日々の働き方やキャリアとも深く関わっています。仕事の中で私たちは、「仕事をどう進めるか」「周囲とどう関わるか」「自分の状態をどう整えるか」といった判断や行動を繰り返しています。そうした積み重ねが働き方の傾向を形づくり、結果としてキャリアの方向性にも影響していきます。今の自分を整理し、理解することが、結果としてこれからの働き方やキャリアにつながっていく。そうした考え方を大切にしています。
⑤職場で安心して使えるよう、個人情報に配慮していること
私のトリセツカードの45項目は、職場で共有しやすい範囲に絞って設計されています。扱うのは、人となり、興味や趣味、働き方、考え方、関わり方に関する内容です。 一方で、住所、生年月日、病歴、家族構成、宗教、政治などのセンシティブな情報は扱いません。
私のトリセツカードは、項目の性質ごとに5つの階層、A~Gの7カテゴリー、合計45個の項目で構成されています。
私のトリセツカードは、1項目につき1枚で構成されています。すべてのカードは、表面と裏面をセットで使います。表と裏を行き来しながら進めることで、無理なく「私のトリセツ」を書き進められる構造になっています。

【表層(カテゴリーA・B)】
安心して話せる入口となる層です。基本的なこと、好きなもの・こと、仕事の進め方や関わり方の傾向など、職場で話しやすい項目を扱います。
(カード項目例)
A-5 コミュニケーションスタイル(ソーシャルスタイル)
B-1 趣味・マイブーム
【コンディション層(カテゴリーC・D)】
モチベーションが上がりやすい条件や、ストレスを感じやすい場面、回復のきっかけなど、自分の状態を理解する層です。
(カード項目例)
C-1 やる気がでるとき

D-1 ストレスを感じるとき
【価値観層(カテゴリーE)】
仕事上の判断基準や優先順位など、「なぜその判断や行動になるのか」という前提を共有する層です。
(カード項目例)
E-2 大切にしている仕事上の価値観
【関係層(カテゴリーF)】
周囲とどのような関わり方を望むのかを整理し、日々の協働に活かしていく層です。
(カード項目例)
F-2 サポートしてもらえると助かること
【目標・挑戦層(カテゴリーG)】
今後取り組みたいこと、伸ばしたい力、挑戦したいテーマ、目指したい方向性を扱い、協働や成長につなげていく層です。
(カード項目例)
G-3 ステップアップしたいこと
【振り分けカード】
「◯カード」「△カード」「▢カード」の計3枚で構成されており、カードワークを行う際、振り分けに用いるカードです。
振り分けカードには、次の基準が予め記載されています。
◯:具体的に書けそう/話せそう
△:何となく思い浮かぶが、まだ言葉がまとまらない
▢:今は書けそうにない
私のトリセツカードを活用すると、「私のトリセツ」がスムーズに作成できます。カードの問いかけやトリセツ記載例、書き方や表現のポイントを手がかりに、自分の考え方・感じ方・働き方・関わり方を、一緒に働く人が理解しやすい文章として整理していきます。ここでは、実際にトリセツを作成した方の実例をご紹介します。
私のトリセツは、次のような場面で活かせます。目的や場面に応じて、使いやすい形で取り入れていくことができます。詳しくは解説書の第8章私のトリセツ活用(p.33~p.44)を覧ください。解説書はダウンロードできます。
私のトリセツノートは、書く・共有する・更新する。自分を活かし、関係を育て、成長につなげるためのノートです。このノートは、私のトリセツカードの問いかけやトリセツ記載例を手がかりに、各トリセツ項目を「共有できる文章」として言語化し、共有後の反応や変化を記録しながら更新して、私のトリセツを育てていくためのノートです。トリセツ文章を書くときには、ぜひご活用ください。
■トリセツノートの内容


私のトリセツカードの活用方法など詳細をお知りになりたい方は、私のトリセツカード解説書をダウンロードしてください。
※無断転載禁止いたします
解説書のp.18・p.19・p.20・p.21で紹介している「私のトリセツ 気づきチェックシート」です。皆さんの自己理解と自己開示の傾向をチェックするために活用してください。