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社長日記

感動は与えるものではなくいただくもの

2016年02月22日 【社長日記】

先日、岐阜県のある企業で持ち味カードを使って、「行動指針づくりワークショップ」を行いました。

 

その会社は今年で創業64年目になります。
社長は、今年は会社発展の節目と感じ、弊社に「行動指針づくり」の支援をご依頼くださいました。

 

「行動指針」というと、社長をはじめとする経営幹部が決めて、社員にその指針にのっとって行動させるというのが一般的かもしれません。
しかし、この会社は経営幹部は一切口出しせず、社員全員が自分達で話し合って行動指針をつくりあげました。

 

 

行動指針作成にあたり、その定義を 『当社を社員の「個」のちからと「チーム」のちからを最大限に引き出せる「いい会社」にしていくために、「こういう行動をしよう!」という目標、あるいは「私たちはいい会社にするためにこういう行動をします!」という宣言を文書にまとめたもの』 としました。

 

行動指針をつくる過程では、まず社員がお互いの「持ち味」を改めて理解し、自己理解と他社理解をしました。そして、行動指針の定義を念頭におき、社員同士お互いの考えを理解・出し合い、協力しながらつくりあげてもらいました。

 

行動指針ができたときのみなさんの満足感、達成感、笑顔、一体感は感動的でした。
「自分ひとりでは、こんな文章を思いつかなかった」
「ふだん違う部署にいる人達とチームを組み、会社全体のことを一緒に考えられて良かった」
「自分が一番こだわりたいことが行動指針になって嬉しい」 など

私はワークショップのファシリテーターを務めましたが、その場に立ち会えて私も感動で涙しそうでした。

 

最後に大きな気づきがありました。

これまで私は、感動は講師として与えなきゃいけないものと意気込んでいました。
でもそれは全く逆で、感動は主役となる社員さんたちがつくるもので、講師として与えて(共有させて)いただくものだと。

 

いつも講師として、何か感動を与えないといけないと思っていたことが、自分をよく見せようとする思い上がりだったんですね。

 

講師やコンサルタントの仕事は、相手の良いところを引き出す環境や場づくりをし、一人ひとりの心に火をつけて、お互いの良いところを繋げてあげることですね。


会社経営は、社員一人ひとりを主役にすることですね。

 
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